宇宙機の空力特性解析技術
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2022年2月～2023年1月)
報告書番号: R22JTET44
利用分野: 技術習得方式
- 責任者: 稲富裕光, 宇宙科学研究所学際科学研究系
- 問い合せ先: takaki.ryoji@jaxa.jp(takaki.ryoji@jaxa.jp)
- メンバ: 白土 百合子
事業概要
宇宙機空力設計に係わる解析技術の研究開発
参照URL
なし
JAXAスーパーコンピュータを使用する理由と利点
必要に応じて大規模・大量解析が可能なため.
今年度の成果
火星サンプルリターン計画で使用される火星ロケットは, 地球環境下にはない低レイノルズ数かつ高マッハ数という火星環境下で打ち上げられる. そこで, レイノルズ数およびマッハ数の違いが, 火星を飛行するロケットの空力性能にどのように影響を与えるのかを明らかにするため数値流体解析を行った. マッハ数0.5, 1.0, 1.5において. 衝撃波の発生に関してはレイノルズ数による大きな違いは見られなかった. 一方で, 火星環境下においては, 地球環境下と比べて物体表面において流れの剥離が生じる領域が広くなることが分かった.
図1: AoA=5[deg], Ma=0.95, Re=300000での表面軸力係数分布と空間の圧力分布
成果の公表
なし
JSS利用状況
計算情報
- プロセス並列手法: MPI
- スレッド並列手法: 自動並列
- プロセス並列数: 1 - 48
- 1ケースあたりの経過時間: 3 時間
JSS3利用量
総資源に占める利用割合※1(%): 0.00
内訳
JSS3のシステム構成や主要な仕様は、JSS3のシステム構成をご覧下さい。
| 計算システム名 | CPU利用量(コア・時) | 資源の利用割合※2(%) |
|---|---|---|
| TOKI-SORA | 2021.49 | 0.00 |
| TOKI-ST | 2146.30 | 0.00 |
| TOKI-GP | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-XM | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-LM | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-TST | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-TGP | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-TLM | 0.00 | 0.00 |
| ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 資源の利用割合※2(%) |
|---|---|---|
| /home | 10.00 | 0.01 |
| /data及び/data2 | 30720.00 | 0.24 |
| /ssd | 100.00 | 0.01 |
| アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 資源の利用割合※2(%) | J-SPACE | 0.00 | 0.00 |
|---|
※1 総資源に占める利用割合：3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.
※2 資源の利用割合：対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
ISV利用量
| 利用量(時) | 資源の利用割合※2(%) | |
|---|---|---|
| ISVソフトウェア(合計) | 86.40 | 0.06 |
※2 資源の利用割合：対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2022年2月～2023年1月)