JAXA安全・信頼性推進部で開発している、品質工学ツールJIANT（Jaxa Integrator for ANalysis Tools）が、この度、2021年度の日本計算工学会技術賞を受賞されましたので、こちらでご紹介します。
 JIANTは、品質工学とセットベース設計の二つの手法を融合・発展させたものであり、多水準直交表を用いた網羅的な計算を行うことで、非線形CAEにおいても高精度なロバスト設計解を算出することが可能です。これまで、火星衛星探査計画（MMX）の着陸シミュレーションや月縦孔探査計画（UZUME）の可視解析などで実績を挙げています。また京都大学生存圏研究所と共同研究では、JSS3を使用し、木造建築の耐震設計の課題を解決した事例が報告されています。
 JIANTは、MSC.Nastran、Adams、Matlab/SIMUINK、等のCAEと繋いで利用が可能です。また、国内の企業、研究機関、大学は無償で利用でき、現状では、電動工具、自動車部品などの10社以上に利用されています。JAXA内でも利用希望の方は、安全・信頼性推進部（飯山洋一　iiyama.youichi@jaxa.jp）までお知らせください。

 日本計算工学会HP:
 https://www.jsces.org/award/

 研究開発部門　外部表彰HP:
 https://www.in-jaxa/fw/dfw/iwlx/nlweb/ard/page_18-2.html