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品質工学ツール(JIANT)の品質工学会 日本規格協会理事長賞の受賞

 JAXA安全・信頼性推進部で開発している、品質工学ツールJIANT(Jaxa Integrator for ANalysis Tools)が、この度、2023年度の品質工学会日本規格協会理事長賞を受賞されましたので、こちらでご紹介します。
 JIANTは、品質工学とセットベース設計の二つの手法を融合・発展させたものであり、多水準直交表を用いた網羅的な計算を行うことで、非線形CAEにおいても高精度なロバスト設計解を算出することが可能です。京都大学生存圏研究所と共同研究では、JSS3を使用し、木造建築の耐震設計の課題を解決した事例や、試験とシミュレーションの合わせ込み(データ同化)の事例が報告されています。今回の受賞は、JIANTを利用した品質工学の実践と普及への貢献が評価されたものです。
 JIANTは、MSC.Nastran、Adams、Matlab/SIMUINK、等のCAEと繋いで利用が可能です。また、国内の企業、研究機関、大学は無償で利用でき、現状では、電動工具、自動車部品などの10社以上に利用されています。JAXA内でも利用希望の方は、安全・信頼性推進部(飯山洋一 iiyama.youichi@jaxa.jp)までお知らせください。

 品質工学会HP:
https://www.rqes.or.jp/awards/jsaAward/jsaAward2023.html

 研究開発部門 外部表彰HP:
https://www.in-jaxa/fw/dfw/iwlx/nlweb/ard/page_18-2.html