マグネターの自由歳差運動とアクシオン放射に関する観測的研究
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2022年2月～2023年1月)
報告書番号: R22JCMP24
利用分野: 競争的資金
- 責任者: 山崎典子, 宇宙科学研究所宇宙物理学研究系
- 問い合せ先: 内田和海(uchida.nagomi@jaxa.jp)
- メンバ: 内田 和海
事業概要
近年, 複数の強磁場中性子星(マグネター)から, X線パルスの到来時間が, パルス周期より非常に長い周期で進み遅れする現象が発見されている. これは, 強い磁場により中性子星がレモン型に変形し, それによって自由歳差運動が発現したと解釈できる. この観測を独立に検証する.
参照URL
なし
JAXAスーパーコンピュータを使用する理由と利点
本解析では, 衛星観測で得られたX線光度曲線に対して, 光子到来時間がサイン関数的に変調を受けていると仮定し, そのサイン関数の振幅, 周期, 位相等のパラメータを総当たり的に走査して, パルス有意度が最大となるパラメータの組み合わせを求めている. そのため, 莫大な計算量を必要とする. そこで, 並列計算に特化したスパコンを用いることで, 計算時間の短縮を目指した.
今年度の成果
元祖マグネターとも言える, SGR 1806-20に対して, 位相変調解析を行い, 別の研究者の結果と同様の結果を得られることを確認した. 計算時間の短縮も確認できたため, 更なるステップとして, 位相変調を解いたスペクトルが作成できる可能性が出てきた.
成果の公表
なし
JSS利用状況
計算情報
- プロセス並列手法: 非該当
- スレッド並列手法: 非該当
- プロセス並列数: 1
- 1ケースあたりの経過時間: 3 時間
JSS3利用量
総資源に占める利用割合※1(%): 0.05
内訳
JSS3のシステム構成や主要な仕様は、JSS3のシステム構成をご覧下さい。
| 計算システム名 | CPU利用量(コア・時) | 資源の利用割合※2(%) |
|---|---|---|
| TOKI-SORA | 1436426.67 | 0.06 |
| TOKI-ST | 3.21 | 0.00 |
| TOKI-GP | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-XM | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-LM | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-TST | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-TGP | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-TLM | 0.00 | 0.00 |
| ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 資源の利用割合※2(%) |
|---|---|---|
| /home | 5.00 | 0.00 |
| /data及び/data2 | 50.00 | 0.00 |
| /ssd | 50.00 | 0.01 |
| アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 資源の利用割合※2(%) | J-SPACE | 0.00 | 0.00 |
|---|
※1 総資源に占める利用割合：3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.
※2 資源の利用割合：対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
ISV利用量
| 利用量(時) | 資源の利用割合※2(%) | |
|---|---|---|
| ISVソフトウェア(合計) | 0.00 | 0.00 |
※2 資源の利用割合：対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2022年2月～2023年1月)