LE-Xエンジンの解析
LE-Xロケットエンジン全系ハザード解析
次期ロケットエンジンに向けた「LE-Xエンジンの研究開発」において、世界で初めてロケットエンジン全体の高精度流体解析を実施し、エンジン開発リスク低減だけではなく、トラブル発生時の挙動予測評価などにも活用しています。
ロケットエンジン内部では、推進剤は-250℃の極低温から3200℃の燃焼ガスまで広い範囲で変化するため、全体を統合した高精度流体解析は事実上不可能と考えられてきました。このため、従来のロケットエンジン開発では個々の部品単位で解析を行うことで性能評価を実施していましたが、エンジン全体の性能評価は開発終盤のエンジン試験まで待つ必要があり、開発の大きなリスクの一つとなっています。JAXAでは、統合解析に必要な解析技術について研究開発を進め、ロケットエンジンの性能設計、安全確認に活用しています。
LE-X エンジンの数値シミュレーション結果