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XRISM衛星に関わるデータ処理・解析とモデル計算

JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2024年2月~2025年1月)

報告書番号: R24JDU10507

利用分野: 宇宙科学

PDF(はここからダウンロード)

  • 責任者: 海老沢研, 宇宙科学研究所・宇宙物理学研究系
  • 問い合せ先: 海老沢 研 (ebisawa.ken@jaxa.jp)(ebisawa.ken@jaxa.jp)
  • メンバ: 厚地 凪, 江口 智士, 海老沢 研, 福島 光太郎, 林 克洋, 金丸 善朗, 栗原 明稀, 望月 雄友, 小川 翔司, 辻本 匡弘, 植松 亮祐, 吉田 鉄生

事業概要

XRISM衛星のデータ処理, 解析, シミュレーションを行い, XRISMデータからの科学成果を最大化する

参照URL

X線分光撮像衛星XRISM | JAXA」参照.

JAXAスーパーコンピュータを使用する理由と利点

XRISMはこれまでにないほど高いX線スペクトル分解能を有しており, そのスペクトルを理解するには高度なモデリングが必要です. そのためには高性能なコンピューティングパワーが必要です.

今年度の成果

XRISM衛星運用の初期段階にあたり, 較正情報やデータ処理ソフトウェアが短期間で更新されることがあり, それまでに取得した大量データの再処理を実施する必要が生じた.
JSS3を用いることで, 効率よく再処理を実施し, 遅滞なくデータをチームメンバーに配布することができた.
また, XRISMによる詳細X線スペクトルを解析するにあたり, ブラックホールや中性子星周辺の状況をシミュレーションする必要が生じた. また, 過去の装置に比べて, 装置のレスポンスとスペクトルの
要素数が格段に多く, モデルフィットには計算資源が必要である. シミュレーションやモデルフィットにJSS3を用いることによって, 実時間の節約になり, 効率よく研究を行うことができた.

成果の公表

-口頭発表

日本天文学会 2024 年秋季年会・観測機器 (X 線・γ線) V310a (口頭発表)

江口 智士 ほか, 「X 線分光撮像衛星 XRISM 用プレパイプラインの JAXA スーパーコンピュータシステムへの移植と初期運用期~PV 期観測データの再処理

日本天文学会2024年秋季年会 "XRISM Observation of Nearby Compton Thick AGN in Circinus Galaxy", Yoshihiro Ueda (Kyoto University) and the XRISM team

XRISM Science Meeting #7 Ryosuke Uematsu "Determination of Chemical Abundances near Supermassive Black Hole in Circinus Galaxy with XRISM"

小川翔司, MCG-6-30-15ターゲットチーム「XRISM Observation of Nearby Seyfert 1 Galaxy MCG − 6-30-15」, 日本天文学会2024年秋季年会, 関西学院大学, 兵庫, 日本, 2024年9月11-13日(口頭発表)

S.Ogawa, Y.Ueda, K.Wada, S.Yamada, S.Baba, Y.Kudoh, "Systematic Study of AGN Clumpy Tori and Polar Dust with Infrared and X-Ray Spectroscopy", AGN across the sky: new windows opened by HSC and other wide-field surveys, Hokkaido Information University, Hokkaido, Japan, August 26-28, 2024 (Oral)

-ポスター

Astronomical Data Analysis Software & Systems 2024 P313

Satoshi Eguchi, "Container-Based Pre-Pipeline Data Processing on HPC for XRISM"

JSS利用状況

計算情報

  • プロセス並列手法: 非該当
  • スレッド並列手法: 自動並列
  • プロセス並列数: 1
  • 1ケースあたりの経過時間: 10 時間

JSS3利用量

 

総資源に占める利用割合※1(%): 0.22

 

内訳

JSS3のシステム構成や主要な仕様は、JSS3のシステム構成をご覧下さい。

計算資源
計算システム名 CPU利用量(コア・時) 資源の利用割合※2(%)
TOKI-SORA 1.52 0.00
TOKI-ST 1882625.77 1.93
TOKI-GP 0.00 0.00
TOKI-XM 0.00 0.00
TOKI-LM 34.12 0.00
TOKI-TST 0.00 0.00
TOKI-TGP 0.00 0.00
TOKI-TLM 0.00 0.00

 

ファイルシステム資源
ファイルシステム名 ストレージ割当量(GiB) 資源の利用割合※2(%)
/home 1702.00 1.15
/data及び/data2 171228.00 0.82
/ssd 32761.33 1.76

 

アーカイバ資源
アーカイバシステム名 利用量(TiB) 資源の利用割合※2(%)
J-SPACE 10.22 0.03

※1 総資源に占める利用割合:3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.

※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.

 

ISV利用量

ISVソフトウェア資源
利用量(時) 資源の利用割合※2(%)
ISVソフトウェア(合計) 0.00 0.00

※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.

JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2024年2月~2025年1月)