S&MA基盤「品質工学ツール(JIANT)」の構築・維持
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2023年2月~2024年1月)
報告書番号: R23JH2900
利用分野: 事業共通
- 責任者: 杢野正明, 安全・信頼性推進部
- 問い合せ先: 角 有司(kado.yuji@jaxa.jp)
- メンバ: 井上 涼, 飯山 洋一, 角 有司, 百瀬 奏, 中川 貴文, 難波 宗功, 角田 功太郎, 寺井 千裕, 瀧野 敦夫, 吉倉 弘高, 山形 海斗
事業概要
JAXAが開発した品質工学ツール(JIANT)と, 京大生存圏研究所が所有する木造建築耐震シミュレータwallstatを活用し, 試験とシミュレーションの合わせこみ(データ同化)の研究を行っている. 本研究は, JAXA-京都大学ー大阪工業大学の共同研究によって進められている.
参照URL
https://aerospacebiz.jaxa.jp/mission-assurance-support/knowledge01/ 参照.
JAXAスーパーコンピュータを使用する理由と利点
スパコンを利用する目的は, 計算の高速化である. wallstatの計算は一般的なPCでは1ケース40分かかる. 品質工学ツールでは, 例えば1回のケーススタディで6000回の計算を行う場合は, トータルで160日かかる計算となるが, スパコンを利用することで数時間で完了できる事となる.
今年度の成果
京大生存圏研究所との共同研究として, 今年度は複数の設計対象/環境条件でのデータ同化の検討に着手した(Fig1). 今回は, 3階建て建物を対象として, 2つの建物, 2つの地震波に対する合わせ込みを実施した. これまでの成果をまとめて, 2023年6月の第31回 品質工学会技術発表会の特別講演で講演した. この大会では, 2023年品質工学会日本規格協会理事長賞を受賞した.
成果の公表
-招待講演
第31回 品質工学会研究発表大会
《特別講演》 JAXAにおける持続可能な宇宙開発の取組み
(国研)宇宙航空研究開発機構 安全・信頼性推進部 研究開発部門(併任) 技術領域主幹 角 有司
JSS利用状況
計算情報
- プロセス並列手法: 非該当
- スレッド並列手法: 非該当
- プロセス並列数: 1
- 1ケースあたりの経過時間: 7200 秒
JSS3利用量
総資源に占める利用割合※1(%): 0.06
内訳
JSS3のシステム構成や主要な仕様は、JSS3のシステム構成をご覧下さい。
計算システム名 | CPU利用量(コア・時) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
TOKI-SORA | 0.04 | 0.00 |
TOKI-ST | 474239.88 | 0.51 |
TOKI-GP | 0.00 | 0.00 |
TOKI-XM | 0.00 | 0.00 |
TOKI-LM | 0.00 | 0.00 |
TOKI-TST | 5.15 | 0.00 |
TOKI-TGP | 0.00 | 0.00 |
TOKI-TLM | 0.00 | 0.00 |
ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
/home | 245.00 | 0.20 |
/data及び/data2 | 56270.00 | 0.35 |
/ssd | 0.00 | 0.00 |
アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 資源の利用割合※2(%) | J-SPACE | 0.00 | 0.00 |
---|
※1 総資源に占める利用割合:3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
ISV利用量
利用量(時) | 資源の利用割合※2(%) | |
---|---|---|
ISVソフトウェア(合計) | 2.90 | 0.00 |
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2023年2月~2024年1月)