PALSAR-2データ全数処理
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2023年2月~2024年1月)
報告書番号: R23JAR10600
利用分野: 宇宙技術
- 責任者: 祖父江真一, 第一宇宙技術部門衛星利用運用センター
- 問い合せ先: 工藤 文雄(kudoh.fumio@jaxa.jp)
- メンバ: 深井 大介, 後藤 貴志, 平出 尚義, 早坂 英俊, 磯口 治, 今村 功一, 工藤 文雄, 小林 優介, 川島 康弘, 村上 駿介, 武藤 太郎, 三海 英和, 仲田 季寧, 大塚 克之, 小川 真弘, 辻本 洋平, 横川 宏之, 山田 翔麻, 山内 信裕
事業概要
陸域観測技術衛星「だいち」および「だいち2号」により取得した合成開口レーダー(PALSAR/PALSAR-2)のデータを加工して, ユーザにとって操作性の高い画像プロダクト(Analysis Ready Data)を生成し提供を行う.
参照URL
https://www.jaxa.jp/projects/sat/alos2/index_j.html 参照.
JAXAスーパーコンピュータを使用する理由と利点
JAXAは, 地球観測衛星データの利用普及を拡大するためのデータ公開整備を行っています.
その一環として, 大量のALOS-2/PALSAR-2の全観測期間分データを処理し, ユーザの利便性の高い画像データを迅速に公開する必要がJAXAにはあります.
これを実現するには, JSSでの処理(最大100並列処理)が最適であるため, JSSを利用をしました.
今年度の成果
今年度, PLASAR-2データのJSS3での処理は,
L1.1:23618シーン
L2.2:21242シーン
計 :44860シーン
アーカイブ済み, もしくは今年度処理を行ったデータの他システム・ユーザへの提供を行った.
①ユーザ機関にJSS-IDを取得してもらい, JSSからダウンロード(ユーザによるゲット)
・NASA-ASFによるPALSAR-2 ScanSAR L1.1の取得
②サーバ経由で伝送(JAXAからのput)
・さくらインターネット/Tellusへの調布伝送中継サーバ経由でのアジア域L2.2伝送
・GEEへの調布伝送中継サーバ経由でのアジア・アフリカ・中南米域L2.2伝送
③G-Portalでの注文処理にて, データ伝送サーバ経由で, G-Portalサーバへ伝送(G-Portaユーザによるゲット)
・2024年2月末まででPALSAR-2 L1.1(11345シーン), L2.2(1949シーン)
④J-SPACEからALOS-4/EICS(従系)
・PALSAR-2L0データ
また, プログラム検証のために, JSS3上MDPSを入れ替えテスト処理を実施した.
成果の公表
なし
JSS利用状況
計算情報
- プロセス並列手法: 非該当
- スレッド並列手法: OpenMP, pthread, boost::thread
- プロセス並列数: 1
- 1ケースあたりの経過時間: 1 時間
JSS3利用量
総資源に占める利用割合※1(%): 0.16
内訳
JSS3のシステム構成や主要な仕様は、JSS3のシステム構成をご覧下さい。
計算システム名 | CPU利用量(コア・時) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
TOKI-SORA | 0.00 | 0.00 |
TOKI-ST | 1244309.20 | 1.34 |
TOKI-GP | 0.00 | 0.00 |
TOKI-XM | 0.00 | 0.00 |
TOKI-LM | 0.00 | 0.00 |
TOKI-TST | 0.00 | 0.00 |
TOKI-TGP | 0.00 | 0.00 |
TOKI-TLM | 0.00 | 0.00 |
ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
/home | 182.50 | 0.15 |
/data及び/data2 | 111083.33 | 0.69 |
/ssd | 836.67 | 0.08 |
アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 資源の利用割合※2(%) | J-SPACE | 7618.31 | 27.45 |
---|
※1 総資源に占める利用割合:3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
ISV利用量
利用量(時) | 資源の利用割合※2(%) | |
---|---|---|
ISVソフトウェア(合計) | 0.00 | 0.00 |
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2023年2月~2024年1月)