ALOS/PALSAR全数処理
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2019年4月~2020年3月)
報告書番号: R19JR0100
利用分野: 宇宙技術
- 責任者: 祖父江真一, 第一宇宙技術部門宇宙利用統括付
- 問い合せ先: 落合 治(ochiai.osamu@jaxa.jp)
- メンバ: 早坂 英俊, 小友 晶子, 後藤 貴志, 落合 治, 石井 景子, 坂本 英則, 大串 文美, 道津 正徳, 松田 悟, 段 理紗子, 池田 隆志, 村本 信裕, 萩原 浩司, 山本 忠裕, 横井 拓人, 佐竹 恵美, 蒔苗 陽太, 武藤 太郎, 岡 一浩, 仲田 季寧
事業概要
陸域観測技術衛星「だいち」および「だいち2号」により取得した合成開口レーダー(PALSAR/PALSAR-2)のデータを加工して, ユーザにとって操作性の高い画像プロダクト(Analysis Ready Data)を生成し提供を行う.
参照URL
「だいち(ALOS) | 人工衛星プロジェクト | JAXA 第一宇宙技術部門 サテライトナビゲーター」参照.
JAXAスーパーコンピュータを使用する理由と利点
JAXAは, 地球観測衛星データの利用普及を拡大するためのデータ公開整備を行っています. その一環として, 大量のALOS/PALSAR, ALOS-2/PALSAR-2の全観測期間分データを処理し, ユーザの利便性の高い画像データを迅速に公開する必要がJAXAにはあります. これを実現するには, JSS2での処理(最大350並列処理)が最適であるため, JSS2を利用をしました.
今年度の成果
2019年度は, PALSARデータの全数処理を開始し, 2020年3月1日時点で全体(4,758,182シーン)の約24%の処理を行った. PALSAR-2データの全数処理に関しては, 開発が完了し, 2020年度から処理が開始される予定である. 基幹ユーザへのJSS2からのデータ提供も, Tellus向けは今年度から開始されており, 次年度からはNASAとGoogle Earth Engineへのファイル転送も予定されている.
成果の公表
なし
JSS2利用状況
計算情報
- プロセス並列手法: 非該当
- スレッド並列手法: 非該当
- プロセス並列数: 1
- 1ケースあたりの経過時間: 10 分
利用量
総資源に占める利用割合※1(%): 0.30
内訳
JSS2のシステム構成や主要な仕様は、JSS2のシステム構成をご覧下さい。
計算システム名 | コア時間(コア・h) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
SORA-MA | 12.39 | 0.00 |
SORA-PP | 645,824.71 | 4.18 |
SORA-LM | 3.28 | 0.00 |
SORA-TPP | 0.00 | 0.00 |
ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
/home | 324.57 | 0.27 |
/data | 101,954.19 | 1.75 |
/ltmp | 42,545.59 | 3.61 |
アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
J-SPACE | 221.03 | 5.56 |
※1 総資源に占める利用割合:3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2019年4月~2020年3月)