2018年度 JSS2利用状況
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2018年4月~2019年3月)
リソース配分
表1に示す5つの利用分類が設定され, JSS2が非常に混雑している場合でも, 各利用分類に設定された配分率まで利用が保障されている.
また, JSS2が混雑していない場合は, 混雑している分類が配分率を超えて利用することが可能であり, 資源の有効利用を図っている.
図1の配分実績は, ジョブスケジューラにより全体がきめ細かく制御された結果を示している. 重点利用が増加してきている.
表1 利用分類と配分
図1: 利用分類毎のリソース配分の推移 (2016-2018年度)
利用実績(重点利用)
2017年度, 2018年度は, 表2に示す4事業が重点利用課題として選定された.
図2の2017年度, 2018年度を比較すると, 重点利用の全体に占める利用実績は増加しており, 4事業ではH3プロジェクトが1.4倍に増加している. 2019年度は新事業計画を鑑み, 新たな事業が選定される予定である.
表2 重点利用課題
図2: 重点利用課題の利用内訳 (2017-2018年度)
利用実績(分野別)
航空科学技術分野の利用が45%とトップだが, 宇宙関連分野, 研興開発分の利用も多い.
受託研究, 設備貸付, JSS2大学共同利用, 学生実習など, 外部貢献に寄与している.
図3 2018年度 部門別 利用率
稼働状況
FY2016からFY2018にかけて, 稼働率は着実に上がっており, 2019年3月時点では97.38%.
利用者数も, 2017年度667人に対し, 2018年度は759人と裾野を広げている.
図4 稼働状況の推移(2016-2018年度)
ジョブの傾向分析
利用率が高いプロセス並列数は, 1,000~9,999の範囲である(54%).
表3 プロセス並列数とコア時間
図5 プロセス並列数とコア時間の相関
添付資料1 JSS2の主要諸元
表4 主要諸元
添付資料2 利用料金
表5 2018年度JAXAスーパーコンピュータシステム利用料金(貸付システム:MA,PP,LM)
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2018年4月~2019年3月)