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デブリ推移モデルによる長期軌道上デブリ環境予測

JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2017年4月~2018年3月)

報告書番号: R17JG3105

利用分野: 研究開発

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  • 責任者: 杉田寛之 研究開発部門第二研究ユニット
  • 問い合せ先: 東出真澄 higaside@chofu.jaxa.jp
  • メンバ: 平井隆之, 河本聡美, 東出真澄, 北川康弘, 阿部修司, 花田俊也

事業概要

宇宙活動の安全確保のためスペースデブリの増加が問題となっており,JAXAではデブリ除去技術に関して研究開発している. JAXAと九州大学が共同開発したデブリ環境推移モデル(NEODEEM)を使って将来の軌道物体数の予測を行い,除去すべきデブリの評価等を行う.

参照URL

宇宙活動の安全確保 | JAXA|研究開発部門」参照.

JSS2利用の理由

NEODEEMでは,百年以上先の将来物体数をモンテカルロ法を使って予測する. 解析にかかる時間を短縮したく,本年度よりJSS2の利用検討を開始した.

今年度の成果

今年度はSORA_PPを使ってNEODEEMの解析テストを実施した. 解析例を図1に示す. OpenMPによる並列化についても検討したが,計算結果の再現性を担保できない点が問題となり採用できなかった. モンテカルロ試行回数を複数コアに割り当てることでも総解析時間は短縮されたので,次年度より将来のデブリ環境解析にJSS2を利用していきたいと考えている.

Annual Reoprt Figures for 2017

図1: 100年間の軌道上物体数予測例

 

成果の公表

なし

JSS2利用状況

計算情報

  • プロセス並列手法: モンテカルロ試行回数を複数コアに割り当て
  • スレッド並列手法: N/A
  • プロセス並列数: 2 – 10
  • 1ケースあたりの経過時間: 60.00 時間

利用量

 

総資源に占める利用割合※1(%): 0.01

 

内訳

JSS2のシステム構成や主要な仕様は、JSS2のシステム構成をご覧下さい。

計算資源
計算システム名 コア時間(コア・h) 資源の利用割合※2(%)
SORA-MA 0.00 0.00
SORA-PP 7,260.68 0.09
SORA-LM 0.00 0.00
SORA-TPP 0.00 0.00

 

ファイルシステム資源
ファイルシステム名 ストレージ割当量(GiB) 資源の利用割合※2(%)
/home 023.84 0.02
/data 238.42 0.00
/ltmp 4,882.81 0.37

 

アーカイバ資源
アーカイバシステム名 利用量(TiB) 資源の利用割合※2(%)
J-SPACE 0.00 0.00

※1 総資源に占める利用割合:3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.

※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.

JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2017年4月~2018年3月)