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グリーンエンジン(超高温燃焼器技術の研究)燃焼器内部流れに関する研究

JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2017年4月~2018年3月)

報告書番号: R17JA0714

利用分野: 航空技術

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  • 責任者: 中村俊哉 航空技術部門次世代航空イノベーションハブ
  • 問い合せ先: 牧田光正 makida.mitsumasa@jaxa.jp
  • メンバ: 牧田光正(JAXA), 中村直紀(ASIRI)

事業概要

航空エンジン用燃焼器では,燃料ノズル及び燃焼器ライナ上の空気孔,冷却孔空気孔からの流量配分が性能を左右するため,燃焼器内の流れ場を把握し流量配分を予測することが重要となっている.本研究では実機燃焼器の形状を出来るだけ忠実に再現した非燃焼流れ解析を行って燃焼器内の流れ場を再現し,空気量配分などの空力性能を高精度で予測できる燃焼器解析手法を構築する事を目的とする.

参照URL

グリーンエンジン技術 | 航空環境技術の研究開発プログラム(ECAT) | JAXA航空技術部門」参照.

JSS2利用の理由

形状パラメータを少しずつ変えながらパラメトリックスタディーを行う必要が有るが,それぞれが大規模な計算のため,効率的に計算するためには並列化性能の高い計算環境が必要.

今年度の成果

今年度は,燃焼器上流の円錐型遮熱板の広がり角が燃焼室内の流れ場に与える影響を調べるために,シングルセクタ燃焼器についての非燃焼CFD解析を行った.遮熱板円錐部の広がり角45度の場合の燃焼器モデルの計算格子・境界条件様子を図1に,パイロット燃料ノズル通過空気の流線を図2に示す.試験用の耐圧ケーシング入口から燃焼器出口までを計算領域としている.他にも,遮熱板円錐部の広がり角を50度,55度,60度と変えて計算を行ったが,このように一部の形状を変更して比較を行う場合,一部の計算格子を作り直せば済む重合格子接続が有利となる.

Annual Reoprt Figures for 2017

図1: シングルセクタ燃焼器用の計算格子と境界条件

 

Annual Reoprt Figures for 2017

図2: パイロット燃料ノズル通過空気の流線

 

成果の公表

■ 口頭発表

1) 吉田征二,山本武,牧田光正,下平一雄(JAXA),中村直紀(ASIRI), “希薄予混合燃焼器の燃焼特性に与える円錐形遮熱板の広がり角の影響”, 第45回日本ガスタービン学会定期講演会,2017.10.

JSS2利用状況

計算情報

  • プロセス並列手法: MPI
  • スレッド並列手法: 自動並列
  • プロセス並列数: 64
  • 1ケースあたりの経過時間: 250.00 時間

利用量

 

総資源に占める利用割合※1(%): 0.13

 

内訳

JSS2のシステム構成や主要な仕様は、JSS2のシステム構成をご覧下さい。

計算資源
計算システム名 コア時間(コア・h) 資源の利用割合※2(%)
SORA-MA 1,024,849.05 0.14
SORA-PP 1,944.38 0.02
SORA-LM 0.00 0.00
SORA-TPP 0.00 0.00

 

ファイルシステム資源
ファイルシステム名 ストレージ割当量(GiB) 資源の利用割合※2(%)
/home 093.25 0.06
/data 2,189.21 0.04
/ltmp 1,193.58 0.09

 

アーカイバ資源
アーカイバシステム名 利用量(TiB) 資源の利用割合※2(%)
J-SPACE 0.14 0.01

※1 総資源に占める利用割合:3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.

※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.

JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2017年4月~2018年3月)