メタンRCSに関する基礎的研究
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2016年4月~2017年3月)
報告書番号: R16J0087
- 責任者: 沖田 耕一(研究開発部門 第四研究ユニット)
- 問い合わせ先: 寺門 大毅(terakado.daiki@jaxa.jp)
- メンバ: 寺門大毅
- 利用分類: 宇宙分野(ロケット,ロケットエンジン,宇宙輸送,宇宙工学)
概要
メタンの特徴である無毒性に着目し,これまでロケットの姿勢制御に使われてきたヒドラジンガスジェット(有毒性)に代わる,より安全で高性能なロケット用RCSの実現を目指す.
目的
メタンの特徴である無毒性に着目し,ヒドラジンガスジェット(有毒性)に代わる,より安全で高性能なロケット用RCSの実現を目的とする.
目標
ヒドラジンに代わるメタンRCSを実現するためにクリアすべき課題の1つは着火性である.このため,本事業ではCFD解析結果を用いて最適なメタン噴射方法の提案を行う.
参照URL
なし
スパコンの用途
3次元燃焼計算を用いたパラメトリックスタディを行い,メタン噴射方法(方式,個数,位置)が着火性に与える影響について詳細に評価する.
スパコンの必要性
本計算では流れ場の計算に加えて,10種類を超える化学種の反応計算を行う必要があるため,1ケースあたりの計算量が大きい.さらに,メタン噴射方法(方式,個数,位置)を変えた大規模なパラメトリックスタディを予定しているためスパコンの使用が必須である.
今年度の成果
本年度は試行計算を実施し,結果が良好に得られることを確認した(Fig.1).この結果をもって来年度は本格的なパラメトリックスタディに移行し,最適な噴射方式の提案に必要なデータを取得する.
成果の公表
なし
計算情報
- 並列化手法: 非並列
- プロセス並列手法: 非該当
- スレッド並列手法: 非該当
- プロセス並列数: 1
- プロセスあたりのスレッド数: 1
- 使用ノード数: 1
- 1ケースあたりの経過時間(時間): 24
- 実行ケース数: 2
利用量
総仮想利用経費(円): 57,528
内訳
計算システム名 | コア時間(コア・h) | 仮想利用経費(円) |
---|---|---|
SORA-MA | 0.00 | 0 |
SORA-PP | 0.92 | 7 |
SORA-LM | 0.00 | 0 |
SORA-TPP | 0.00 | 0 |
ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 仮想利用経費(円) |
---|---|---|
/home | 238.42 | 2,249 |
/data | 4,882.81 | 46,059 |
/ltmp | 976.56 | 9,211 |
アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 仮想利用経費(円) |
---|---|---|
J-SPACE | 0.00 | 0 |
注記: 仮想利用経費=2016年度設備貸付費用の単価を用いて算出した場合の経費
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2016年4月~2017年3月)