SIP複合材構造高精度モデリング技術
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2016年4月~2017年3月)
報告書番号: R16J0071
- 責任者: 岩堀 豊(航空技術部門 構造・複合材技術研究ユニット)
- 問い合わせ先: 吉村 彰記(yoshimura.akinori@jaxa.jp)
- メンバ: 吉村彰記
- 利用分類: 基礎分野(数値解析,その他)
概要
JAXAは内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の一環として行われている,革新的構造材料に関する研究開発に参画している.JAXAの担当の一つとして,航空機用樹脂複合材料の高精度力学解析モデルの開発があり,本研究ではその計算を実施している.
目的
「領域紹介 樹脂・CFRP|「革新的構造材料」 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)|科学技術振興機構」参照。
目標
「領域紹介 樹脂・CFRP|「革新的構造材料」 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)|科学技術振興機構」参照。
参照URL
「領域紹介 樹脂・CFRP|「革新的構造材料」 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)|科学技術振興機構」参照。
スパコンの用途
円孔引張試験におけるCFRP内の損傷進展について,陽解法有限要素法を用いたシミュレーションにスーパーコンピュータを適用した.
スパコンの必要性
各層に発生する損傷を詳細に解析するには多くの要素を必要とし,高計算コストとなる.スーパーコンピュータを使用することにより,このような高コストな計算を実行することができる.
今年度の成果
JAXAが開発した損傷シミュレーション手法である,ECDM(Enhanced Continuum Damage Mechanics)モデルをCFRPの円孔引張のシミュレーションに用いた.シミュレーションはABAQUS/Explicit 2016を用いてJSS2上で実行された.CFRPは一層一要素の連続体シェル要素を用いてモデル化され,ECDMモデルはABAQUSのユーザサブルーチンとして実装され,モデルに組み込まれた.
解析モデルの外観をFig.1に,解析によって予測された損傷をFig. 2に示す.今後,解析結果と実験結果の比較を進める予定である.
成果の公表
なし
計算情報
- 並列化手法: プロセス並列
- プロセス並列手法: MPI
- スレッド並列手法: 非該当
- プロセス並列数: 12
- プロセスあたりのスレッド数: 1
- 使用ノード数: 1
- 1ケースあたりの経過時間(時間): 60
- 実行ケース数: 3
利用量
総仮想利用経費(円): 37,403
内訳
計算システム名 | コア時間(コア・h) | 仮想利用経費(円) |
---|---|---|
SORA-MA | 0.00 | 0 |
SORA-PP | 3,418.70 | 29,188 |
SORA-LM | 77.46 | 1,742 |
SORA-TPP | 0.00 | 0 |
ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 仮想利用経費(円) |
---|---|---|
/home | 3.18 | 29 |
/data | 31.79 | 299 |
/ltmp | 651.04 | 6,141 |
アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 仮想利用経費(円) |
---|---|---|
J-SPACE | 0.00 | 0 |
注記: 仮想利用経費=2016年度設備貸付費用の単価を用いて算出した場合の経費
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2016年4月~2017年3月)