JSS3におけるMADOCAを用いた高精度軌道決定
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2025年2月~2026年1月)
報告書番号: R25JR0800
利用分野: 宇宙技術
- 責任者: 小暮聡, 第一宇宙技術部門衛星測位技術統括
- 問い合せ先: 小川ゆい(ogawa.yui@jaxa.jp)
- メンバ: 三好 翔, 永野 達也, 成田 秀樹, 小川 ゆい, 桶谷 正人, 鶴田 尚史, 瀧口 博士, 渡邉 誠
事業概要
衛星測位システム技術ユニットでは, 複数 GNSS 対応高精度軌道時刻推定ツール(MADOCA)を用いて, 高精度測位に必要不可欠な衛星の軌道・時刻情報を定常的に生成し, ネットワーク経由でユーザーに提供している. また本ユニットは, 国土地理院と共同で IGS 解析センター としても活動しており, MADOCA を用いて生成した高精度プロダクトを国際 GNSS サービス(IGS)へ提供することで, 国際的な測位精度向上にも寄与している.
JSS3 では, MADOCA のさらなる高精度化を目的とした長期間データ解析およびシミュレーションを実施する.
参照URL
https://ssl.tksc.jaxa.jp/madoca/public/public_index_en.html 参照.
JAXAスーパーコンピュータを使用する理由と利点
MADOCAのオフライン解析機能は, 世界中のGNSS観測網のデータを用いて最小二乗法による大規模なバッチ処理を行い, 衛星の軌道時計を高精度で推定する. しかし, この処理では膨大な観測データと多数の推定パラメータを扱うため, 正規方程式の規模が大きく, 一般的な計算機では計算負荷が支配的となる. そのため, 軌道時刻推定の高速化, プロダクト生成の迅速化, 及びIGS解析センターとしての安定した国際提供を支えるため, スーパーコンピュータの活用を試みている.
今年度の成果
今年度は, MADOCA運用における安定性向上・品質確保に直結する課題対応を中心に, 以下のような取り組みを実施した.
・MADOCA運用において発生した不明事象の調査・原因切り分け
・推定結果の安定性向上に向けた パラメータ設定のチューニング
・ユニット内でインハウス開発している派生ソフトウェア(MADOCA+)の評価解析・性能検証
これらの活動を通じて, MADOCAの継続的な運用品質の確保と, 国際提供プロダクトの信頼性維持に寄与した.
成果の公表
なし
JSS利用状況
計算情報
- プロセス並列手法: 非該当
- スレッド並列手法: OpenMP
- プロセス並列数: 1
- 1ケースあたりの経過時間: 30 分
JSS3利用量
総資源に占める利用割合※1(%): 0.06
内訳
JSS3のシステム構成や主要な仕様は、JSS3のシステム構成をご覧下さい。
| 計算システム名 | CPU利用量(コア・時) | 資源の利用割合※2(%) |
|---|---|---|
| TOKI-SORA | 0.83 | 0.00 |
| TOKI-ST | 2442.76 | 0.00 |
| TOKI-GP | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-XM | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-LM | 0.01 | 0.00 |
| TOKI-TST | 479482.90 | 7.83 |
| TOKI-TGP | 0.00 | 0.00 |
| TOKI-TLM | 1109.44 | 7.03 |
| ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 資源の利用割合※2(%) |
|---|---|---|
| /home | 1024.00 | 1.64 |
| /data及び/data2 | 25600.00 | 0.17 |
| /ssd | 0.00 | 0.00 |
| アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 資源の利用割合※2(%) | J-SPACE | 0.00 | 0.00 |
|---|
※1 総資源に占める利用割合:3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
ISV利用量
| 利用量(時) | 資源の利用割合※2(%) | |
|---|---|---|
| ISVソフトウェア(合計) | 0.00 | 0.00 |
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2025年2月~2026年1月)
