ISS搭載ライダー実証(MOLI)の研究
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2021年2月~2022年1月)
報告書番号: R21JDG20200
利用分野: 研究開発
- 責任者: 住田泰史, 研究開発部門ISS搭載ライダー実証(MOLI)プリプロジェクトチーム
- 問い合せ先: 三橋 怜(mitsuhashi.rei@jaxa.jp)
- メンバ: 三橋 怜, 澤田 義人
事業概要
ISS搭載ライダー実証(MOLI)ミッションでは, 観測データ処理に対するリアルタイム処理要求が無く, ISSからハンドキャリーで観測データを保存したHDDを輸送するためJSSを利用した短期的・高パフォーマンスのデータ処理が適していると判断し, プリプロ期間からプロジェクト移行と同時に重点利用へと移行するために必要な検討を行う.
参照URL
https://www.kenkai.jaxa.jp/research/moli/moli-index.html 参照.
JAXAスーパーコンピュータを使用する理由と利点
衛星観測データの処理において, データを分割し処理することで複雑なアルゴリズムでも高速に処理することが出来る.
また, 高性能なGPUが搭載されたノードを多数備えているJSSにより, 大量データを用いた深層学習処理を実時間で完了することが出来ると考えている.
今年度の成果
今年度はMOLIミッションの最終目標である全球高精度バイオマス推定検討の為に, GCOM-C/SGLIの観測データと, 運用中の宇宙ライダーであるGEDIミッションの観測データを融合させる検討を行った.
JSSの計算リソースを用いることで, 短時間に全球レベルのデータ融合処理を実現することが出来た. この成果はGCOM-C/SGLIのAGBプロダクトVer.3として一般公開された.
https://suzaku.eorc.jaxa.jp/GCOM_C/data/update/Algorithm_AGB_ja.html
成果の公表
なし
JSS利用状況
計算情報
- プロセス並列手法: MPI
- スレッド並列手法: OpenMP
- プロセス並列数: 4 – 10
- 1ケースあたりの経過時間: 12 時間
JSS3利用量
総資源に占める利用割合※1(%): 0.46
内訳
JSS3のシステム構成や主要な仕様は、JSS3のシステム構成をご覧下さい。
計算システム名 | CPU利用量(コア・時) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
TOKI-SORA | 0.00 | 0.00 |
TOKI-ST | 3108225.24 | 3.83 |
TOKI-GP | 64.81 | 0.04 |
TOKI-XM | 0.00 | 0.00 |
TOKI-LM | 46711.33 | 3.48 |
TOKI-TST | 0.00 | 0.00 |
TOKI-TGP | 0.00 | 0.00 |
TOKI-TLM | 0.00 | 0.00 |
ファイルシステム名 | ストレージ割当量(GiB) | 資源の利用割合※2(%) |
---|---|---|
/home | 10.00 | 0.01 |
/data及び/data2 | 112690.00 | 1.20 |
/ssd | 100.00 | 0.03 |
アーカイバシステム名 | 利用量(TiB) | 資源の利用割合※2(%) | J-SPACE | 82.98 | 0.56 |
---|
※1 総資源に占める利用割合:3つの資源(計算, ファイルシステム, アーカイバ)の利用割合の加重平均.
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
ISV利用量
利用量(時) | 資源の利用割合※2(%) | |
---|---|---|
ISVソフトウェア(合計) | 0.00 | 0.00 |
※2 資源の利用割合:対象資源一年間の総利用量に対する利用割合.
JAXAスーパーコンピュータシステム利用成果報告(2021年2月~2022年1月)