コンパウンド・ヘリコプタの空力解析
未来のヘリコプタ、コンパウンド・ヘリコプタの空力解析
コンパウンド・ヘリコプタは未来のロータークラフトとして期待されているヘリコプタの一種です。日本ではその特性を生かした、災害救助、山岳での救難、離島からの緊急搬送のニーズが考えられ、それらに適した概念設計案の提示を目標に先導的な技術開発を行うことを目指しています。
この機体は通常のヘリコプタのような優れたホバリング性能を維持しつつ、最大飛行速度の大幅な向上(約1.8倍)が期待できます。
コンパウンド・ヘリコプタのような複数の回転翼周りの非定常な流れ場を解析するために、JAXAでrFlow3Dという流 体・構造連成の解析コードを開発しました。移動重合格子法を採用し、ブレードの弾性変形も同時に解析する能力を有しています。複雑な形状の胴体周りの解析 は非構造格子を埋め込み、FaSTARやTASコードのルーチンを利用しています。ヘリコプタのロータブレード以外に、プロペラやマルチロータ型ドロー ン、風車などの解析にも利用されています。
コンパウンド・ヘリコプタの空力解析
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